こんにちは。ご訪問ありがとうございます。
求人情報誌に、必ずと言っていいほど載っているのが警備のお仕事です。
そして、あらゆる年代の人を受け入れてくれるのも警備業です。
警備員はどういうイメージを持たれているでしょうか?
世間一般のイメージでは、
・「高齢者が多い」
・「誰にでも出来る」
・「暇そう」 といった印象でしょうか。

大手のセコムやアルソック等は、安心感があって好意的な印象ね。

オリンピック金メダリストがいたりしてイメージが良いですね。

警備は業務区分すると、またイメージが変わります。
警備員の業務区分には、「交通誘導」「施設警備」「身辺警備」「機械警備」「貴重品運搬警備」「空港保安警備」等があります。
機械警備や貴重品運搬警備のように、資格がないと勤めることができない業務もあります。
交通誘導や施設警備にも、1級・2級の警備員検定資格というものがあります。
交通誘導や施設警備は資格がないと、不採用になるような事はほぼありません。

他に、警備員は低収入のイメージがあるわ。

業務によっては残業や夜勤があるので、低収入とまでは言えないです。
今はどこの職場も「働き方改革」のおかげで、残業がほぼなしの会社が多くなっています。
しかし警備業は長時間勤務が多く、しっかりと稼げる業種とも言えるんです。

「施設警備」は24時間勤務があるので、良い給料になり易いです。
確かに、警備員はあまり良いイメージを持たれていない職業かもしれません.
しかし私達の暮らしに密接に関係しています。
みなさんの日常の中にも警備員はよく見かけるのではないでしょうか。
社会の中でもなくてはならない職業の一つと言えます。

僕は施設警備の仕事に3年弱ほど勤めました。

転職王にしては長く勤務できたのね。
今回の記事は、筆者が化学工場の施設警備員として働いた実体験をもとに書いています。
仕事で悩んでいる方や退職を考えている人にとっても、他人の転職・退職経験は参考の一助になるでしょう。
ぜひ、最後までお付き合い下さい。


警備会社への転職。

【警備会社】の面接~採用迄。
失業中にハローワークで見つけたのが施設警備の仕事でした。
立ち上げたばかりの新しい警備会社でした。
その警備会社から出向として、化学工場の施設警備に従事するという求人でした。

どうして応募したの?

出向先の化学工場が、家からとても近かったのが一番の理由です。

さらにその警備会社にとって、化学工場が新規契約案件だったからです。

つまり、化学工場が警備会社を契約変更したって事ね。
面接は化学工場の近くにある喫茶店で行いました。
警備会社の社長が面接官でした。
ただ、面接というよりはほとんど雑談といったゆるいものでした。
面接の後半には具体的な入社日の話しになり、その場で採用という事になりました。
施設警備員の待遇。
- 日給1万7千円、月収約20万円。
- 契約社員。社会保険完備。
- 月に10~12日勤務。変形労働時間制。
- 1回24時間勤務。8時から翌8時まで。
- 深夜1時から5時は待機時間。他2時間の休憩有り。
- 通勤費全額支給。
警備業の労働時間は少々特殊です。
他の職業のように週休2日制・1日8時間労働の勤務体系が当てはまりません。
施設警備については、変形労働時間制を取り入れている会社がほとんどです。
変形労働時間制とは、労働時間を月単位や年単位で調整し、勤務時間が増えても時間外労働としなくて良いという制度です。

通常は、1日8時間・週40時間を超えたら残業代が発生するわよね。

変形労働時間制では、月や年トータルで労働時間の調整ができていれば時間外労働にはならず残業代も発生しません。
この変形労働時間制を「長時間勤務をさせても、残業代を払わなくて良い」と都合よく考えている会社が多くあります。
施設警備の仕事内容。
こちらの施設警備は一人業務でした。
1日24時間勤務を日替わりで、警備員3名でまわします。
勤務は3日に1度です。
基本的な常駐場所は、化学工場の入口にある「保安室」という所になります。
- 出入者管理・受付・担当者へ引き継ぎ連絡。
- モニター監視。
- 電話応対。
- 各部署への郵便物仕分け。
- 各種、鍵の受け渡し。
- 場内放送。呼び出し放送。
- 保安日誌記入。

結構、多岐に渡るのね。

待機時間が多いので忙しくはありませんが、覚えなければいけない仕事は多くあります。
- 8時~ 前日勤務者からの引き継ぎ。
- 8時15分~ 立哨。出社してくる従業員さん達へ挨拶。
- 8時30分 従業員一斉のラジオ体操の為、工場内放送をかける。
- 9時半頃~ 保安室内業務を行う。
- 12時~13時 昼休憩。基本的に保安室内で食事休憩をする。
- 13時~17時半 保安室内業務を行う。
- 17時半~ 従業員退社の為、立哨。
- 18時~19時 休憩。
- 19時~ 工場夜勤者が出勤の為、立哨。
- 20時~22時 工場内巡回。各所施錠確認。
- 22時~ 保安室内業務。主に、保安日誌記入、鍵授受簿や出入管理表の整理。
- 午前1時~5時 仮眠待機。
- 5時~ 各所開錠。
- 5時半~ 保安室内業務。
- 7時半~ 交代引継ぎ準備
- 8時退勤。
1日の仕事の流れはこんな感じです。
日中のメイン業務は、お客様対応、受付、電話応対といった対人業務ですので、気遣いが大変です。
夜業務のメインは巡回業務になります。
19時以降は工場内も閑散として、保安室でノンビリと過ごせます。

保安室にはテレビ、冷蔵庫、電子レンジ、電気ポットがあります。

家にいる気分ね。
入社後の苦悩

段々と仕事にも慣れて、しばらくは順風満帆の日々でした。
しかしそう長くは続かないのが筆者の人生です。
上述した様に、勤務は筆者を含めた警備員3名の日替わりです。
しかし、このメンバーがなかなかクセのある人達でした。

年齢は僕が一番若く、他2人(Aさん、Bさん)は40代でした。
最初の頃は同期入社という事もあり、お互い気を使いながらの関係でした。
しかし徐々に慣れてくると、少しずつ人間関係が変化していきます。
まず最初のつまづきは、Aさんからの「お金を貸してくれないか」のお願いから始まります。
勿論断るのですが、しつこく毎回引き継ぎ時間の度に懇願してきます。

お金の貸し借りは禁止事項でしょ。会社に言えばいいのに。

同じ職場で働いているメンバーなので、どうしても会社には言い辛かったのです。
そしてもう一人のBさんについては、上から目線の物言いに悩まされます。
Bさんは年上ですが同期入社です。
Bさんの命令口調が非常に不快に感じていました。
さらにBさんの勤務態度は良くないものであったので、余計に腹立たしい感情になります。

何でこの人に指示されなければいけないのかという感じです。
退職への道程

Aさんの「お金の無心」とBさんの「命令口調」は徐々にエスカレートしていきます。
とくにAさんのお金の無心は酷く悩まされます。
Aさんは光熱費の未払い催促状を、職場にまで持ってきて筆者に見せます。
そして自身の困窮具合を必死に訴えてきました。

もうすぐガスと電気が止まりそうだと泣きながら訴えてきます。

ちょっとかわいそうになるわね。

一瞬、少額ならば貸そうかとも思いましたが…。

しかし、Aさんのお金の困窮原因がパチンコだと知って辞めました。
ある日、はっきりと金銭の貸し借りはできないと断ります。
そこからAさんとの関係は急速に冷え込んでいくのでした。
そして同時期にBさんとの人間関係も破綻していきます。
Bさんがいつもの様に命令口調で指示してきた時、我慢できずに言い返しました。

Bさんに「僕はあなたの部下でも何でもない」と強く言ってしまいます。
Bさんはその日から一切、筆者と話す事はなくなりました。

退職を伝える。

3名のスタッフしかいない中で、2名ともに人間関係が壊れると厳しいものがあります。

でも引き継ぎ時以外は、接点はないんじゃない?

その引き継ぎ時が非常に苦痛なのです。

最低限の引き継ぎ事項だけ伝えて、後はダンマリ状態でした。
丁度、良さげな転職先の候補もあり退職へと舵を取りました。
退職意向を伝える時、会社には本当の退職理由である2人との関係性などは触れませんでした。

「希望していた仕事の採用が決まりましたので…」を退職理由としました。
会社からは引き留めはされましたが、筆者は一刻も早くこの2人から離れたい一心です。
結局、一ヵ月後に退職する事となります。
一般的に、退職理由の1位は職場内の人間関係と言われます。
今回はまさに、人間関係が理由の退職となりました。
ただ後々に思い返すと、もう少し会社に相談しても良かったかなとの反省もあります。
まとめ。
- 施設警備は稼げる業種の1つである。
- 施設警備員はほとんどが変形労働時間制である。
- 施設警備はサービス業の一面が強く、接客対応が得意な方が良い。
- 施設警備の夜業務はノンビリ出来る。資格取得の勉強時間にも丁度良い。
- 職場の人間関係に悩みは会社に相談してみる。(ただし、会社側が上手く処理してくれないと余計にもつれる。)
最後までお読みいただき有難うございました。
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