みなさん、こんにちは。ご訪問ありがとうございます。
みなさん、日々のお仕事に対する悩みは尽きないのではないしょうか?
毎日の仕事に行くのが辛い人、
休日も仕事の事が頭から離れないという人は、たくさんいると思われます。
筆者の職場の同僚にも、仕事に行くのが嫌で「朝起きたら、つらすぎて泣いてしまう。」って人がいます。

誰かに仕事の悩みを相談しても、結局は自分で決めなきゃならないのよね。

ただ、あまりにも苦痛が続くようだと退職を視野に考えるべきです。
今や、40代50代の転職は難しいものではなくなりました。
以前まであった「35歳以上の転職は無理」という風潮はなくなったといって良いと思います。

現に僕は、40歳を超えても転職しています。

36歳以上の転職者は、2010年頃と比べて3倍弱も増加してるそうね。
今回の記事は、筆者がミドル世代に転職した「ある食品工場の仕事」について、実体験をもとに記事にしてみました。
仕事で悩んでいる人、退職しようと考えている人にとっても、他人の転職・退職経験は参考になります。
「面接~採用~入社後~つまずき~退職」と生の体験を綴っておりますので、ぜひ最後までお付き合い下さい。


パスタ工場のライン作業員へ転職。

【乾燥パスタ工場】の面接~採用迄。
筆者が40代で転職した職場は、乾燥パスタを生産する食品工場でした。
前職を辞めてから3ヶ月程の職探しを経て、求人情報誌で見つけたのがこのパスタ工場でした。
求人情報誌面に記されていた「オープニングスタッフ募集」「夜勤で高給与」「新規大量募集」の文言が決め手となり、すぐに応募しました。

最初は契約社員雇用で、後に正社員への雇用予定といった求人でした。

頑張れば正社員にもなれるし、いい案件よね。
面接は面接官が一人でしたので、とくに緊張もせず、面接の感触も良好でした。
面接の1週間後には採用の電話連絡もあり、自身の無職期間3ヶ月の終了に喜びました。

「ヤッター!ようやく働けるー」という感じでした。

どうせそこからまた、地獄の日々が始まるんでしょうけど…。
パスタ工場の給与等待遇面。

給与や休日等の待遇面については、賞与と退職金の有無以外は正社員と同じでした。

賞与と退職金があるかないかが大きいんだけどね。
- 月給は21万円。手取りで約18万円弱。
- 社会保険完備、交通費全額支給。
- 休日は完全週休二日制。夏季・年末年始休暇有り。
- 勤務時間は、22時から7時の夜勤勤務。
上記の様に、ごく一般的な待遇面でとくに危惧するところはありませんでした。
パスタ工場の仕事内容。
こちらの工場は24時間稼働で、シフトは交代制ではなく「日勤専従・夜勤専従」という形をとっていました。
夜勤者のメンバーは全員男性です。
年齢層は一人だけ若い男性がいましたが、あとは40~50歳代の人達でした。
筆者の仕事内容は、成型後に乾燥されたパスタを包装・検品するライン工程が主な仕事でした。
ラインに流れてくるパスタは、人に触れることなく自動梱包機で袋詰めされます。
異物がないか、重量は正確かといったチェックをライン上の機器で行いつつ、さらに検査員の目視でもチェックします。

検査機と人の目視のWチェックで検査します。
検査員は賞味期限表示とパスタの破損、包装の不備を見逃さないように努めます。
ライン製造は、同じ種類のパスタをずっと生産するのではありませんでした。
1日に約3種類の製品を生産していました。

製品の切り替え時が一番忙しくなります。
製品の切り替え時には、全ての検査機の設定を変えます。
他にも、包装機器やライン上の清掃、包装紙の切り替え等を手際よくしなければいけません。
生産数はノルマ化しているので、ゆっくりと切り替えしている時間はないのです。

製品の切り替え時が近づいてくると、職場は一気に緊張しだします。
包装・検品ラインの仕事以外に、包装検査前に行う「パスタ乾燥・冷却ライン」の仕事もあったりします。
入社後の苦悩。

採用前の違和感。
工場は新しいものではないので、求人情報誌面に記された「オープニングスタッフ大募集」の文言に、やや疑問を持っていました。
筆者としては、「新しく工場棟を増築したのかな?」ぐらいに思っていました。
一応、面接時にオープニングスタッフについてを面接官に尋ねました。

求人誌に「オープニングスタッフ」と書かれていたんですが…?

はい。売上好調につき、工場内に新しいラインを増設するんです。

そ、そうなんですね。今あるここの工場の中に…。なんですね…。

はい。今あるラインの横にスペースがあるので、そこに新しいラインを増やしたんです。
筆者は内心、「それは、オープニングスタッフではなくて、ただの増員でしょう!」と思いました。
しかし、無職期間も長期間にもなっていましたし、待遇面は悪くなかったので「まぁいいか。とにかくやってみないと分からないもんな。」の気持ちで入社しました。

入社後の後悔。
求人誌面の「オープニングスタッフ大募集」については、こちらの見当違いという事で諦めていました。
しかし、求人誌面にあった「新規大量募集」の文言については、同期入社の人達が多数いると期待してました。

同期入社の人達がいると、励まし合ったりできるのがいいですね。

「新規大量募集」だから、6~9名は採用されそうだけど。

しかし入社したのは、僕を入れて2名だけでした。

もう一人の同期入社の方は、日勤勤務でしたので会う事はなかったです。
筆者の「どんな人と仕事していくんだろう」という期待や楽しみは脆くも崩れ去ってしまいます。
この時ほど、求人誌の情報は当てにならないと感じたことはありません。
退職への道程。

思いやりがない職場。
入社前に思い描いていたものとは違ったものの、仕事内容はキツクはなかったので、淡々と勤務していました。
ただ、職場の雰囲気は良くなく、みんな自分の仕事だけをするっていう空気でした。
従業員同士のコミュニケーションも少なく、お互い干渉し合わない職場です。
入社したての筆者は、業務の質問が非常にし難い環境によく困惑してました。

入社後2週間はとても辛かったですね。

例えば、どんな事が辛かったの?

夜勤リーダーがいたのですが、新人への風当りが強い人でした。

新人にキツイ仕事を与えて、ベテラン従業員には楽な作業に配置するといった具合です。

勿論、夜勤リーダー自身は一番楽なエリアで作業していました。

たまにいるわね、そんなリーダー。
契約社員から正社員???
入社して数カ月経っても、職場の人間関係には馴染めず、夜勤リーダーとのソリも合わずです。
工場へ向かう通勤の足取りも、次第に重いものになっていました。

出たわね。すぐに辞めたくなる病が。
そしてある日、筆者はある事に気づいたのです。というか、分かったのです。
夜勤従業員の方は、勤続年数の長いベテランを含め全員が契約社員だったのです。

少し仲の良いメンバーに聞いたところ、夜勤は全員契約社員だと教わりました。
求人情報誌には、契約社員から正社員へ積極採用と確かに書かれていたのですが…。

ホント、求人誌面の情報って鵜呑みにできないわね。
以前に夜勤の契約社員で20代の人が、正社員になった事例はあったということも知ります。
その20代の人は、今は日勤のほうで働いているそうです。
正社員登用は、年齢が若い人向けのものだということが分かります。

モチベーションを完全に失った僕は、いつもの様に退職へと舵を切ります。

退職意向を告げます。

40代の契約社員では正社員登用の範疇には入らないと分かった数日後に、人事担当者へ退職意向を告げにいきます。
色々な不満がありつつも、詳細は言わずに退職したい旨だけを伝えました。
退職意向を固めたならば、職場の不満は言わずに退職するというのが筆者の中での決め事でもあります。
人事担当者には、「正社員での就職が決まりましたので退職させて下さい。」とだけ告げました。

そうですか。○○さんには期待してたのですが、残念です。

やはり正社員登用というのは、若い人向けのものなのだと再確認できました。
まとめ。
- ミドル世代の転職は、難しいものではなくなった。
- 食品工場の検査ラインは、厳重なるチェック体制が確立されている。
- 求人誌の情報は当てにならない。
- 気になる事柄は必ず面接で確認する。(採用される事がゴールではない)
- 生産ラインの雰囲気は、ラインリーダーの資質が大きく影響する。
工場のライン作業は、当たり外れはあります。
慣れれば気楽にできる職種という印象が強いです。
ただ、気楽な分、ヤリガイには少し欠ける仕事かも知れません。
正社員登用の求人には、注意が必要です。
会社によっては、ほとんど正社員登用の実績がない場合があります。
面接で尋ねにくい事柄ですが、確認することをおススメします。
最後までお読みいただき有難うございました。
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